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不動産の決済とは?手続きの流れとポイントをわかりやすく解説

執筆者の写真: 司法書士 望月大司法書士 望月大

更新日:1月8日

不動産決済

はじめに

不動産の売買契約が無事に完了した後、最終的に行うのが「決済」です。不動産の決済は、売主・買主双方にとってとても重要な手続きであり、不動産の売却代金の支払い、所有権移転、物件の引き渡しが一度に行われます。

しかし、「決済とは具体的に何をするの?」「当日に必要なものは?」と、不安や疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、不動産の決済とは何か、そしてその手続きの流れ注意点をわかりやすく解説します。


1. 不動産の決済とは?

「決済」とは、不動産取引において、残代金の支払いと同時に、物件の所有権を買主に移転し、物件を引き渡す手続きのことです。

具体的には、次の手続きが決済で行われます:

  • 売主への残代金(購入金額から手付金を引いた残り)の支払い

  • 所有権移転登記の申請

  • 固定資産税などの精算

  • 鍵や書類の引き渡し

この決済が終わることで、買主が正式に不動産の所有者となり、売主は売却代金を受け取ることになります。


2. 不動産決済の手続きの流れ

決済当日は、金融機関や司法書士、不動産会社が立ち会い、手続きを進めます。具体的な流れは次の通りです:

① 決済場所へ集合

  • 決済は、通常、買主が住宅ローンを組む金融機関の一室で行います。

  • 売主・買主、不動産会社の担当者、司法書士、そして金融機関の担当者が集まります。

② 必要書類と持ち物の確認

決済当日に必要な書類や持ち物を、売主・買主双方が確認します。

  • 売主の持ち物例

    • 登記済権利証または登記識別情報通知

    • 売主の本人確認書類(運転免許証など)

    • 実印・印鑑証明書

    • 鍵や関連書類(管理規約・設備マニュアルなど)

  • 買主の持ち物例

    • 残代金を支払うための資金(銀行振込用口座)

    • 住宅ローンの契約書類

    • 本人確認書類・実印・印鑑証明書

③ 買主から売主へ残代金の支払い

  • 買主が金融機関から融資(住宅ローン)を受ける場合、金融機関が売主の口座へ残代金を振り込みます。

  • 振り込み後、売主の口座に着金したことを確認します。

④ 固定資産税・管理費などの精算

  • 固定資産税や都市計画税は、1年単位で課税されるため、売主が所有していた期間分の税金を日割り計算で精算します。

  • マンションの場合は、管理費や修繕積立金の精算も行います。

⑤ 所有権移転登記の手続き

  • 司法書士が所有権移転登記の申請を行います。

  • 登記が完了すると、買主の名義で不動産の登記がされます。

⑥ 鍵や書類の引き渡し

  • 売主から買主へ、物件の鍵や関連書類(設備マニュアル、管理規約など)が引き渡されます。

  • これで物件の引き渡しが完了します。

⑦ 領収書や書類の確認

  • 売主は、残代金を受け取ったことの領収書を発行します。

  • 重要な書類の受け渡し漏れがないか、買主・売主双方で確認します。


3. 決済当日の注意点とポイント

① 必要書類は事前に準備する

決済当日に書類が一つでも不足すると、手続きが進められません。売主・買主双方で不動産会社や司法書士としっかり確認しましょう。

② 残代金の資金準備は確実に

買主は、住宅ローンの融資手続きや自己資金の準備を事前に完了させておきましょう。残高不足や遅延があると決済が成立しません。

③ 精算金額を事前に確認する

固定資産税や管理費の精算金額が正しいか、不動産会社や担当者と確認しておきましょう。

④ 鍵や書類の引き渡し漏れに注意

売主は、物件の鍵や必要な書類(登記関係書類、設備マニュアルなど)をすべて引き渡すようにしましょう。


4. 不動産決済後にやるべきこと

買主がやること

  • 登記が完了したか確認する

    司法書士から登記完了の連絡が来たら、登記簿謄本(登記事項証明書)を確認しましょう

  • 火災保険の手続き

    火災保険が適用されているか、最終確認します。

  • 公共料金や住所変更の手続き

    電気・水道・ガスの名義変更や、住民票の移動を行います。

売主がやること

  • 売却代金の確認

    残代金が確実に入金されているか通帳で確認します。

  • 確定申告の準備

    不動産売却で利益が出た場合は、翌年の確定申告で譲渡所得税を申告する必要があります。


まとめ

不動産の決済は、売主・買主双方にとって最終的かつ重要な手続きです。決済当日は、残代金の支払い所有権移転登記物件の引き渡しが一度に行われるため、事前の準備が非常に重要です。

決済をスムーズに進めるポイントは以下の3つです

  1. 必要書類や費用を事前に確認・準備する

  2. 精算金額や融資の段取りを確実にする

  3. 鍵や関連書類の引き渡し漏れがないよう確認する

不安な場合は、不動産会社や司法書士にしっかり相談しながら進めることで、安心して決済を迎えることができます。

次のステップ不動産の決済を控えている方は、この記事を参考に必要な準備を進め、当日を安心して迎えましょう!


y芳

東京都中央区銀座8-8-15 青柳ビル6階

L&Mコンサルティング司法書士事務所

司法書士 望月大

東都中央区銀座8-8-15 青柳ビル6階


相続登記(名義変更)は全国対応 

売買決済は 東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、栃木県、群馬県、茨城県に対応します


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